音楽とまちづくり〜やっちゃえ!ジブン

横浜都筑のまちでコミュニティカフェやったり、音楽したり。こどもたちとまちづくりしたり。

NPO法人と企業の違いって?

 NPO法人と企業の違いってあるんだろうか?私は、本来、「その違いは無い」ことが理想と考えてます。私は「無い」といいたいと思います。

 企業だって何かを社会に提供している。
たとえば、仕事用の机をつくっている会社は、「この机を買ってくれた人が、自分の生活の中で快適にお仕事してくれたらいいな」と考えて、そのために努力して開発し、価格も抑えようとか、しているはず。もしもその会社が「まあ売れるから机でもつくるか」と適当にやっている机なんて使いたくないし、買いたくないですよね。そういう会社は自然になくなるのではないか?

 NPOは、社会に役立つことを行う「ソーシャルビジネスである」と私は思っている。ボランティアで行うことを目的にするなら、わざわざNPOにしなくても、サークル活動みたいな形態が適しているように思う。

 よく、NPOは利益をあげちゃいけないと、勘違いしている方がいるようだけれど、それは間違っている。ちゃんと利益をあげて赤字にならないようにし、その資金で、次なる新しい事業(社会課題)に取り組んでいくこと、それが理想なのではないかと。

 企業の歴史に比べて、NPOの歴史はまだまだ浅いけれど、うなぎ登りに増えている、そんな中で、採算もあい、活動した人たちにきちんと企業並みのお金を支払うことができ、生まれた資金で新しいことに取り組んでいける、そんなことができているNPOがどれほどいるだろうか?
最低賃金も払えていない状態で、常に寄付や助成金取りに奔走し、ぎりぎりの状態でやっているところが多いんじゃないかな。私のかかわるNPOもそういう状態。

 会社じゃないから、つぶれることはないのかもしれない。いざとなったら、みんな「無償で働く」くらいの気持ちがあるから。。。それでいいの???

 それでは、長続きしないんだよ!せっかく活動メンバーに入ってくれても、こどもの教育資金が足りなくてお仕事をしなくてはならない。NPOの給料だけれはやっていけない、とか、結婚することになる(あるいは離婚することになる)などの自分のライフスタイルがかわると、「お金の問題」でメンバーはかかわりを薄くするか、やめざるを得ない、もしも私たちのNPOが会社と同じくらいの給料が払えていたら、そんなことにはならないのに・・・。優秀なメンバーが泣く泣く居なくなってしまう。それが悲しい。

 だから私は、ちゃんと利益を出せるようなNPOでありたい。これが仕事です、といつになったら胸を張って言えるのか。一時的な委託事業があるときには、そうなっても、自主事業がないと、結局委託事業期間が終わると、不安定になってしまう。

 会社だったらとうにつぶれてるな・・・。

 これこそが社会問題じゃないか、と。
地域、社会をよくしたい、という気持ちが強くあり、一生懸命やっていても、お金にならない=社会的に認められてない、と考えざるを得ない。どうしてどうしてこんな風になってしまうのか。

 仕事を依頼する側にも、私たちうける側にも、対価をちゃんと考えて、仕事として行うという認識が必要なんだと、最近は代表としてそこをしっかりしなくては、と考え続けている。一生懸命働いてくれている仲間にちゃんとしたお金を支払いたい!!
それって当たり前のことで、利益を目指しているわけじゃないんです・・。

 行政からお願いされる仕事も、どうやらNPOだといくら、有識者(大学の先生)だといくら、それ以上(たとえば芸能人的な)なだいくらという基準があるようだけど、NPOの報酬低くない??
せめてNHKみたいに最初は安くても、キャリアであがっていくとかにしてほしい。
もう10年以上やってる・・・んです。

 企業だってNPOだって、社会に存在するものとして「理念」がある。。。だから形態は違っても、大きくみれば、社会にとっては、同じなんだと私は思うのです。同じように社会に貢献しているんだ、それを仕事にしているんだ、ということ。責任感も同じだ。

 どうしたらいいんだろう。

 私が大学でこの分野で博士をとれば、報酬が変わるの?
出した本が売れて、メディアに露出したり、知名度があがれば、報酬が変わるの?
このままでは、NPOのメンバーがいなくなってしまうのではないか(赤字、人件費削減などで)と本当にどうしたらいいのか、悩みはつきない。

 そういう中、NPOはボランティア組織なんでしょとか、少しでも安く使おうとか、利益をあげちゃいけない、とか、そういう話があると、いらっときてしまう。

 そもそも私がNPOを最初にスタートした理由は、社会的なことをちゃんとビジネスにして、組織としてやっていきたいとおもったから。

 私は自分のかかわるNPOを良い意味で企業化して、ちゃんとビジネスとしてやっていくことを目標にしている、ということを宣言させていただきます。

想いがあり、私がつくったNPOロゴ

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まさかの占いで起業「miss moon」した過去

 エアロビクスの音楽制作がプチ起業で成功したことは、以前書いたのだけど、その頃同時に、実は「占い」の起業をしたことがあった。

 当時、コーラスの仕事をしていた友人M。大物アイドルのバックコーラスの仕事をしていて、不思議な魅力のある美人だった。
 話をしていて、私は音楽の仕事(作編曲)に登り調子の可能性を感じていたのだけど、彼女はアイドルやアーティストさんのバックコーラスで、テレビやコンサートで歌い踊る、という仕事。「いつかは年をとったら、若くて美しい新しい人に変えられてしまうだろうから、この仕事をいつまで続けられるか不安」と言っていた。
 そんな中、彼女はものすごく占いに博学で、四柱推命ホロスコープの本をたくさん読んで、誕生日、生まれた時間などを聞いて、その人の可能性や将来について語るのだ。
 音楽の仕事は微妙に時間の「すきま」があることが多い。リハーサルが終わり、本番までの微妙な2時間ほどの休憩時間。着替えや化粧、楽譜の見直し、などもあるから、コンサート会場から外出できるほどでもない。そういうときに楽屋のおしゃべりの中で、彼女の占いが活躍した。ときには緻密な表やメモをつくってくれて、まわりの人達が次々に「自分も観て欲しい」といってくる。私は、これは仕事になるのではないか、と思った。

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星園瑠璃という名前でMが占った私のカルテ



 Mに「占いの仕事も両立されたらいいじゃん。私が営業と経理をやるから、なんかやってみようよ。絶対にうまくいくから」と、まったく何の根拠もないのに計画した。
 「MISS MOON ミス・ムーン」というすてきな名前を思いついて、それを商標とした。まずは印鑑をつくって、通信販売の占いをやろうということになった。1件5000円。気になる人との相性をプラスすると4000円プラスで9000円。生年月日だけを聞いて、四柱推命ホロスコープの両面から書いたカルテを渡すというもの。せっかく音楽やってるし、Mは歌い手なので、ふわふわした瞑想系の音楽をかけて、Mが12の星座の説明をするオリジナルカセットテープまでつけて販売(笑)。

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注文があったカルテ。最初は順調だったんだけど・・・。



 口コミで細々とやるつもりだったので、まずは、サンプルになってくれる人を数名募集し、そのカルテをみせて、こんなのつくってみない?と何かにつけて営業した。
 副業的なものだから、月に2,3個あればいいよねとなり、5000円のうち2500円とMに渡した。私は1000円もらって、残り1500円はまずはミスムーンとして残す。
 
 そう思ったのだけど、これがまったくうまくいかなった。思った以上に、評判がよく、注文がちょくちょく入るようになったんだけど、なにしろ彼女が1つ書くのに2日はかかる、というのだ。もちろんずっとかかりきりというわけじゃないけど、1日の中でじっくり調べて、次の日いろいろ書く、というのだ。しかも下書きをした上で、カルテを手書きするというのだ。それで2500円は割に合わなすぎて、負担となってしまい、45名くらいの注文を見終わったとき、「やめようか」となってしまった。1人1人ていねいな仕事すぎたので、おきゃくさんには喜ばれたけど、うける方が疲れてしまったのだ。
 考えてみれば、こんな手、あんな手で起業しようと工夫していたんだな〜と、久しぶりに思い出したのだった。

 Mは私の友人と結婚して、仕事もやめて、名古屋にいってしまった。今はどうしてるのかな〜。彼女はいろんな超常体験をしていたので、当時は私も巻き込まれて、ちょっと不思議な体験をしたことがあった。そのことはまた、いつか書きましょう。

ブラック?私は仕事が好き。だからほっといて!

 いつからブラックとか言われるようになったんだろう。私は以前はワーカーホリックという言葉で表現されていた部類の人だ。

 いつ寝てるの?と言われることが多いけど、好きなとき、寝たいときにちゃんと寝ているよ。

 生まれてからしばらくすると、規則正しく生活しなさい、と教わり、毎日決まった時間に学校に行くという暮らしを幼稚園、保育園も会わせると15年近く続けることになる。だから大学生になったとき、毎日が同じでなくて、やっと開放された気分だった。

 私は、好きなことをずっと続けたくて、途中で中断したくないんだ。

 
 音楽の仕事をしているときは最低でも5時間くらいは他のことはなにもしないで(ときにはごはんを食べるのも忘れるし、トイレにいくのも忘れてしまう)ときには寝るのも忘れて、20時間以上仕事することもある。そのことばかりに集中する。

 2000年頃からNPOに関わるようになったのだけど、企画書を書き続けて、報告書を書いて、チラシをデザインして、メールの返事をして、集中してやっていると、ついつい夜中になってしまうこともあるけど、「やらされてる感」がないので、どうしても私に関してはブラックとは言えない。

 私だって、私は休むときは、休むよ。寝るときは寝る。
食事を作るのはやめて、おいしいものをゆっくり食べにいったり、出張先でまちあるきしたり、友だちとエンドレスで話したり。私にとっての最大の楽しい時間は、楽しい企画を考えて議論したり、企画書を書いたりすること。それがとても働いているとは思えないんだもの。
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 私はきっと、自分の好きなことを仕事に変えてしまう特技の持ち主なんだ。

 もっと言えば、私にとって「仕事」とは、楽しいこと。お金をもらう、というのが仕事ではないんだ。そう、仕事は自分で楽しいこと、ものを創り出すことなんだ!


 テレワークの事業をメインでをやっていたときにも、「夜中にやるのはブラックだ」といわれた。そのとき「ほっといてよ。私がいちばん作業したい、効率のよい時間にやらせてよ。それが明け方だったり、夜中だったりしても自分の勝手でしょ!それがテレワークのいいところじゃん」と思っていた。というか、今もそう思っているし、そうしている・・・。

そういう人がいてもいいじゃない?

 私はNPOのことをやっているときには、音楽の仕事のお休み時間にやっているのだし、音楽の仕事をしているときには、NPOのお休み時間にやっているのだから。その間にあまり休みがなくても、心とカラダのバランスがとれていればいいじゃない?

以前、中華街で手相を観てもらったら「あなたは90才まで現役で仕事するよ」と言われて、90才はさすがに休みたいかもと思ったけど、ちょっとうれしかった。

「誰かの役に立っていたい」それが仕事の原点だよね。一生をかけて、誰かの役にたっていけるようなそんな仕事をし続ける、自分でありたい。


 やることいっぱいある・・・それが幸せ、生きる力のモトだ!
上京してすぐ、仕事がない、という状態が苦しかったことに比べれば,私にできることがあることの幸せ。希望は、一生仕事していたい。

私の母のコミュニティ

すこし風変わりな私の母について、以前にも書いたけど。
http://akikoiwamuro.hatenablog.com/entry/2016/05/12/215442

最近の母についても書きたいと思う。

父が亡くなってしばらくすると、ご近所の仲良しグループで、朝歩きをはじめたそう。
現在75才になる母は、とても元気で、朝4時半とか5時とかに待ち合わせて、植田川から天白川(名古屋)沿いをせっせと歩き、ある程度歩いたところの公園で、YOU-TUBEでラジオ体操をしているそう。YOU-TUBEなので、ぜんぜん時間も決めてなかったらしいのだが、「何時からやるんですか?参加していいですか?」と近所の方達が集まってきてしまい、いまでは20人~30人の人達が、母のスマホでのYOU-TUBE体操を楽しみにしてくれるようになり、いまは「楽しみに待っている人達がいるから、毎日行かなくてはならなくなった」そう。

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ウィキペディアから〜天白川の写真

先日、「名古屋に遊びにいくよ」とLINEしたら、なんと、「アルバイトしているから、夕方まではいない」という。
よく話しを聞くと、聴覚障がいのある床屋さん夫婦と仲良しなのだけど、床屋業での通訳代わりのダンナさんのおくさまが1ヶ月も入院することになり、その代わりを手伝っているという。母は少し手話ができるので、どのくらいの長さに切りますか?とかそういことを床屋のご主人に伝える仕事だ。

しかし母は、「髪の毛のほぼ無い人ばかり来るんだよね。だから、どのくらい切りますかとか聞けないし、迷っていたら、お客さんから、いつものようにしてください、と言ってくれたので、全部それにした」と。

常連さんばかりの床屋さん。

でも頭洗うときにお湯が熱くないですかとか、小さい子どもがきたらそれらの相手もしなくてはならない。床に落ちた髪の毛を掃除したりとか、タオルをかたづけたりで、ずっと立ちっぱなし。ふらふらだ〜と帰ってきた。


しかし、私が泊まった日の朝、また散歩に出かけ、7時半くらいに帰ってきて「今日は相撲部屋の朝稽古をみんなで見に行ったんだよ。すごい迫力だった」と、活発だ。

毎日歩いていた天白川の河原で、ホームレスの人が飼っている猫に話しかけていたら、ホームレスの人となかよくなり、「実家に帰るので、猫にえさをやってくれないか」とお金を渡され、1週間ほど猫のめんどうをみたとか。数年前、名古屋で大洪水があったときに母が心配して、見に行ったら仮設の家(?)も流され、猫もいなくて心配したが、その後ちゃんと避難していて、再建したのだそう(笑)

そんなに田舎でもないのに、まちを歩くと、みんなが母に挨拶していくし、家に畑でたくさん野菜がとれたから、と届けてくれる人がいて、ぜんぜん一人暮らしとは思えない状態だ。

私はこういった母のDNAを受けついだのかもしれないね。

これはまちづくりかな?
いつか私もYOU-TUBE体操してたりしてね。しかも自分の町内でなく、1キロ歩いて行った先の公園で。

白い鳩に関する、奇妙な体験

まだ我が家の男子が小学生だったある日。

きゃあああ。と子どもが叫ぶのでベランダと見に行くと・・・。

真っ白な鳩に、なんとうちの飼い猫が、いきなりがぶっと襲いかかり、まわりは血の海。なにしろ真っ白な鳩だから。

私は鳩が死んだと思ったのだけど、よくみるとバタバタしているけど生きてる。

まずは捕獲して、ネコのゲージにいれ(それしかなかったし)、鳩の治療もできる、いう動物病院に連れて行った。
お医者さんから「けがはそんなに深くはないのですが、全治2週間くらいですので、毎日2回薬を飲ませてください。2週間たったらまたみせにきてください」といわれた。

迷子の鳩だし、足に番号の札がついていたので、調べてみたら、こんなものがあり、そのことをお医者さんにつたえたら、
http://www.nihon-denshobatokyokai.org/lost.html

お医者さん曰く「うちも一度けがをしていた鳩を確保して、好意で治療してあげて連絡したら、飼い主の方から、うちの鳩をけがさせたのか、訴訟をおこす、とまで言われたことがあった。伝書鳩は自分で家に帰れるから、治療が直ったら、外に放せば、いい」

そうはいっても2週間も面倒みるのか・・・。
お医者さんに薬の与え方(口ばしをあけて、のどの奥に、液体をたらす)を習い、帰りにペットショップで鳩のえさを購入した。とほほほ・・・。

 


それからが大変だった。

とにかく、5分おきくらいにうんちをするので、新聞紙を半分に切ったものを、ケージの中に30枚以上しいて、5分おきに1枚ずつ引き出して、ビニール袋にきっちりいれる。じゃないと臭いし、衛生上怖い。幸い鳥なので夜暗くなると寝てしまうので、夜はしずかだった。

それにしてもうちのネコが興味津々。またしても怪我させるといけないので、音楽の仕事部屋にケージを入れて、そこから出さないようにしていた。

集中して曲作りで大きな音を出していて、曲をとめると、「ポッポブルー、ポッポブルー」とケージの中で泣く鳩くんがいて、不思議な日常となった。

朝と晩にこどもと二人で格闘しながら、薬を与えた。でも最後には慣れてきて一人でも薬をあげられるようなった。そもそも人慣れしているらしく、抱っこすることもできるようなったので、トモダチがきたときに手品をやって、白い鳩を帽子の中からでも出してやろうかと思ったくらい(笑)

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2週間きっちり面倒をみて、再度動物病院にいって傷口をみてもらい、「もう放しても大丈夫です、直りました」と言われたので、ベランダに鳩を放した。

しばらく洗濯の竿にとまっていたのだけど、ゆっくりと飛び立っていった。
さよーならーーー。うちのこどもは、別れが悲しくて、泣いた。ドラマだなあ。

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

ところが次の日。朝、ベランダをみると、白い鳩くんが、洗濯の竿にとまっているではないか。

「帰ってきた!」とうちの子どもは大喜びだけど、またうちの猫にやられてしまうと困るので、悩んだ末に、レコーディングで出かけたときに、鳩の多そうな公園を探して、白い鳩くんを放した。こんどこそ家に帰ってくれよ〜〜。

しばらく公園の高い木の枝にとまっていたけど、鳩は飛び立っていった。

鳩と過ごした貴重な2週間だった。

鳩を捕獲してしまった人は参考にしてください。(そんな人はいないか)

編曲完成!

やったあ〜。
思った以上にスピーディに編曲が進み、ざっくりではあるが、新しい曲の編曲が完成した。今回は、とある市のイメージソングだ。

編曲はどんなシゴトなの?ってよく聞かれる。

1,曲が送られてくる。メロディとリズムがわかるシンプルなものが多い。
2.曲がどんなときに使われるのか、誰が歌うのか、クライアントの要望などを詳しく聞く。ときにはタレントさんのことや、今回のコンセプトをきいたり。

3.参考曲や写真などがあるときも。商品の写真とか、あるいはCMなら絵コンテとか。


さて、ここから、曲のメロディーをひろって、まずは自分なりのコード(ハーモニー)をつける。作者のコードをいかすことも多いけど、自由に変えることは編曲家に許されている場合が多い。


ここまでが基本。

ここからは、方向性をきめるために、心のおもむくままに、イントロから考えていったり、サビからとりかかったり、Aメロのリズムを決めてみたり。間奏からつくることもある。

イントロとか間奏はとくに編曲家としては、腕の見せ所なんだけど、間奏が終わり2番がぐぐっとくる、というのも大切な部分ではある。でもテレビサイズになっちゃうと2番は多くの場合カットされちゃう(1番→間奏→サビ繰り返し→エンディング短め)ので、それを意識しちゃうことも過去多くあった。

方向性がきまったら、どんどん創っていく。
その間、なんどもなんども聞きなおす。
自然な流れかどうか{フレーズが必然かどうか)イントロは、まるでこの曲のためにあったかのようにはまっているか、、、
それとは相反するけど、曲が流れてしまっていないか(ぴぴっとくるところがちゃんとあるか)、驚きと感動があるか、、、
歌の曲であれば、歌手が歌いやすいかどうか
イントロにインパクトがあるか、あるいは感動できるか、など、自分なりの指針があって、半分以上できていても、もっといいことをおもいついたり、方針を変えたくなったら、何時間費やしたものでも、削除。ばっさり変える。
朝までかかって完成したと思っても、次の日聞いて気に入らなければ、ゼロからやりなおす。絶対に妥協したくはないから。


ざっくりつくって、方向性もきまったら、次に細かいところの詰めの作業に入る。
でも詰めの作業は、時間をおいたほうがよいことが多いので次の日に行うことが多い。
音がそろっているか、本当にこの楽器の音色でいいのか、音量のコントロールとか、ベロシティ(音の強さ)とかの調整、音のすきまをつくるために、いらない音をカットしたり、そんな作業はとくに時間をかけて、これも何度も何度もきく。
できた、とおもったら、ちょっと離れて別の部屋で聴いてみたり、ヘッドフォンで大音量で聴いてみたり。

そんな風につくっていくのです。

で、完成して、クライアントからOKもらったら、今度は必要だと思われる生音を入れる作業。ギターだったり、うただったり、ときには弦や管、パーカッションだったりとか。


歌をいれたら、コーラスのパートも提案することが多いので、結局最後の最後まで、その曲にかかわる。世の中にでるまでにたぶん一番のヘビーユーザーが私だ。

 

トラックダウン(TD)といって、音のバランスや定位を決めたりするのも、ちゃんとチェックしたいし(ここをまかせちゃうという大物の方もいるようだけど)。

だから編曲の仕事は最後まで曲とかかわれる、やりがいのある楽しい仕事なのです。


さて、今回のはどうかな?
ちゃんとクライアントに気に入ってもらえるだろうか。

完成した瞬間はいつも「わたしって天才!」と思います(笑)


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家事をアウトソーシング!

私の好きな言葉を直感であげるとしたら、

スピード
効率
クリエイティブ

かな?

なくてはならないのは

シゴト
友人
ネコ

か?

でも、なくてもならないものに、おいしいもの も入れておきたい。

音楽のシゴトに限っていえば、うちの家庭は、そもそも同居人が仕事の相棒で、別々にやっているシゴトももちろんあるけど、一緒にするシゴトは、1.私が編曲、あるいは作曲 → 2.データ納品、あるいは自宅で録音 となっていて、1を私がしないと、進まないので、家の中ではどんなことより、それが優先になる。

だから私がごはんをつくらなくても、掃除をしなくても、ゆるされる。シゴトが大優先なのだ。

外で働いている人は、家に帰ると「ふう〜」とリラックスなのかもしれないが、私の場合、家に帰ると締め切りのあるシゴトが待っていることが多く、いつも家庭内では「あれ、まだ?はやく手を着けてよ」と言われ、「今構想を練っているから」とかなんとかいって引き延ばしたり。

NPOのシゴトの方が時間もとられるし、待ってくれない案件もあるので、どうしても在宅ワークが多くなる。

シゴトばかりしていて、自分の時間はあるの?と言われるけど、シゴト=自分の時間、という認識しかない。私にはいくらシゴトしてもブラックという認識はない。音楽にしても最後まで何度でも納得がいくまで妥協したくないから、何度でもどんなちいさいことでも気が付いたら、やり直す。ときには、いままでのものをまったく新(さら)にして、一からやり直すことも苦にならない。そのためなら、眠りたくもない。

話がそれちゃったけど・・・
なにしろ、スピード、効率が好きで、自分の生きている限られた時間を最大原に活用して、なにかを生み出して、誰かをハッピーにできたらいいなと思っている。

家事は超手ぬきだ。
1.洗い物はほぼ食洗機にやってもらう。よく使うものは食洗機からそのまま使うので、しまう手間もない。

2.洗濯は1日おきにしかしない。雨だったら2日おきになってしまうが、それでもお天気に合わせず、自分の都合に合わせる。
たとえ、1週間くらい洗わなくても、下着の在庫はある。洗濯物はたたまない。そのままふんわりしまえるところ(カゴのような)を各人用にもうける。

3.洗濯をしない日にかるく掃除。ダスキンをレンタルしているのでそれで、モップをまあるくかけて、マキタのハンディ掃除機で簡単に吸い取るだけ。

4.買い物には基本いかない。生活クラブの宅配でほぼやりくり。足りないモノはピンポイントで買うので、スーパーの滞在時間は平均5分以内で駅の帰りとかに寄る。わざわざいくことはまれ。

5.食事は時間のあるときに、大量につくりおきした、餃子、コロッケ、ハンバーク、ミートソース、お浸しなどが小分けに冷凍してあるのと、そもそも調理のスピードには自信があるので、30分以内でつくれるものをつくる。

6.忙しいときには、外食するか、店やものをとることもある。外食は家族のコミュニケーションにもなるし、気分転換にもなる。

だから、どうだろう。家事にかけているのは、1日1時間半くらいじゃないか?洗濯だってほぼ洗濯機がやってくれるんだもん。うちの場合お弁当も中学から本人につくらせていたし。

そうそう、アイロンかけの必要な服は買わない。うちは家族もワイシャツがないし、こどもが高校のときもワイシャツにアイロンかけなかった。いまのシャツはすぐれてて、きれいに干せばアイロンしなくても大丈夫だった。

ただし月に一回くらいはレコーディングがあり、外部からおきゃくさまがあり家の中をほぼ使うので、さすがにそのときは2時間くらいかけて掃除する。大きい掃除機を出して、トイレなどもぴかぴかにする。

それからNPOの書類がどんどんたまるので、1日中かけて書類を整理する日をつくっている。その日は本当に15時間ぐらい、書類整理に費やす。でも整理するのは3ヶ月に1回くらいかな。

そういうローテーションでうごいて、あとの極めつけは、半年に1回、ハウスクリーニングの業者に依頼して、換気扇をふくむ台所、おふろ、トイレを掃除してもらうのだ。お掃除を頼んだあとは、3ヶ月くらいは、ほぼなにもしなくてもきれいな状態がなんとか保てる。3ヶ月くらいたつと、ちょこちょこ掃除しなくてはならなくなり、半年たつとがまんできなくなってまた依頼する。
1回4万くらいかかる、1年で8万円。でもそこに私が時間をかける分、ストレスもなく、他で稼げるから、まったく問題ない。

よく、あっちのスーパーが10円安いとか、いうけど、私は、その10円を安く買うための自分の労力のコストを考えてしまう。
まあ、大量に購入する、などイベントなどがある場合は別だけど、それでも私の場合、電話をかけてとっておいてもらい、「スーパー滞在5分以内」で帰ってくるか、ネットで買うか、となる。

ということで、先日またハウスクリーニングをいれた。

本当は事前事後の写真をいれなくちゃいけないだろうけど。見せたくないので(笑)

換気扇もそうだけど、おふろはバスタブも全部とりはずして、中まであらってくれるので、本当に気持ちいい。おすすめ。

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あ、でも家のことやるのが大好きな人はいくら時間かけてもいいと思うし、それはそれでとてもすてきだと思います。
本当はそういう人がうちにいてくれたらな〜と思う。お金を払ってでも頼みたいくらい。
そうだ、シェアリーカフェでやっているお片付け講座とか受けたほうがいいかなあ・・・。