音楽とまちづくり〜やっちゃえ!ジブン

横浜都筑のまちでコミュニティカフェやったり、音楽したり。こどもたちとまちづくりしたり。

編曲完成!

やったあ〜。
思った以上にスピーディに編曲が進み、ざっくりではあるが、新しい曲の編曲が完成した。今回は、とある市のイメージソングだ。

編曲はどんなシゴトなの?ってよく聞かれる。

1,曲が送られてくる。メロディとリズムがわかるシンプルなものが多い。
2.曲がどんなときに使われるのか、誰が歌うのか、クライアントの要望などを詳しく聞く。ときにはタレントさんのことや、今回のコンセプトをきいたり。

3.参考曲や写真などがあるときも。商品の写真とか、あるいはCMなら絵コンテとか。


さて、ここから、曲のメロディーをひろって、まずは自分なりのコード(ハーモニー)をつける。作者のコードをいかすことも多いけど、自由に変えることは編曲家に許されている場合が多い。


ここまでが基本。

ここからは、方向性をきめるために、心のおもむくままに、イントロから考えていったり、サビからとりかかったり、Aメロのリズムを決めてみたり。間奏からつくることもある。

イントロとか間奏はとくに編曲家としては、腕の見せ所なんだけど、間奏が終わり2番がぐぐっとくる、というのも大切な部分ではある。でもテレビサイズになっちゃうと2番は多くの場合カットされちゃう(1番→間奏→サビ繰り返し→エンディング短め)ので、それを意識しちゃうことも過去多くあった。

方向性がきまったら、どんどん創っていく。
その間、なんどもなんども聞きなおす。
自然な流れかどうか{フレーズが必然かどうか)イントロは、まるでこの曲のためにあったかのようにはまっているか、、、
それとは相反するけど、曲が流れてしまっていないか(ぴぴっとくるところがちゃんとあるか)、驚きと感動があるか、、、
歌の曲であれば、歌手が歌いやすいかどうか
イントロにインパクトがあるか、あるいは感動できるか、など、自分なりの指針があって、半分以上できていても、もっといいことをおもいついたり、方針を変えたくなったら、何時間費やしたものでも、削除。ばっさり変える。
朝までかかって完成したと思っても、次の日聞いて気に入らなければ、ゼロからやりなおす。絶対に妥協したくはないから。


ざっくりつくって、方向性もきまったら、次に細かいところの詰めの作業に入る。
でも詰めの作業は、時間をおいたほうがよいことが多いので次の日に行うことが多い。
音がそろっているか、本当にこの楽器の音色でいいのか、音量のコントロールとか、ベロシティ(音の強さ)とかの調整、音のすきまをつくるために、いらない音をカットしたり、そんな作業はとくに時間をかけて、これも何度も何度もきく。
できた、とおもったら、ちょっと離れて別の部屋で聴いてみたり、ヘッドフォンで大音量で聴いてみたり。

そんな風につくっていくのです。

で、完成して、クライアントからOKもらったら、今度は必要だと思われる生音を入れる作業。ギターだったり、うただったり、ときには弦や管、パーカッションだったりとか。


歌をいれたら、コーラスのパートも提案することが多いので、結局最後の最後まで、その曲にかかわる。世の中にでるまでにたぶん一番のヘビーユーザーが私だ。

 

トラックダウン(TD)といって、音のバランスや定位を決めたりするのも、ちゃんとチェックしたいし(ここをまかせちゃうという大物の方もいるようだけど)。

だから編曲の仕事は最後まで曲とかかわれる、やりがいのある楽しい仕事なのです。


さて、今回のはどうかな?
ちゃんとクライアントに気に入ってもらえるだろうか。

完成した瞬間はいつも「わたしって天才!」と思います(笑)


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