音楽とまちづくり〜やっちゃえ!ジブン

横浜都筑のまちでコミュニティカフェやったり、音楽したり。こどもたちとまちづくりしたり。

危機管理について思うこと。

昨年の5月お台場でイベントを終え、ビーナスフォートでお茶していたときのこと。


急に、館内に短いサイレンがなって、「みなさまにお知らせします。1Fで火災が発生しました。詳しいことは追ってお知らせします」というような放送が入った。
私たちがいたのは2階。逃げ遅れたらたいへん、とお茶もそこそこにレジへ。しかし、私たちのような人は1人もいなかった。

レジには、お客さんが普通にどんどん来ていて「席ありますか?」「いらっしゃいませ〜」と今のサイレンが聞こえなかったかのよう。いやいや、絶対に聞こえたはずだ。館内の音がいっせいに消えたんだから。
なのに、まったく人は動こうとしない。なんなんだ、これは。

東北被災地での防災研修ツアーから帰ってきたばかりの私たちは、これはやばい、と建物をでようと1Fに降りた。
そうしたら、ニトリが煙でうっすらくもっている。これはヤバイ。本当にヤバイ。それなのに、おきゃくさんが、従業員に「すみません、○○という品物はどのあたりにありますか?」と聞いていて、店員も「あちらです」と指さしている。そっちはもっと煙が。。。
いったい、みんな何を考えているんだろう。もしかしたらここにいたら煙に巻かれて死んでしまうかもしれないのに。

外に出ると、消防車とパトカーがたくさんいて、すごい状態になっていた。とにかく、私たちはその場をいちはやく立ち去った。

あとでTwitterにあがっていたのだけど、!F駐車場に止めてあった車が燃えて、煙が広がったらしい。すぐに消防車が来て消えたのだろうけど。でももしも火が広がっていたら・・・と思ってしまう。みんなが無事でよかった。
 でも、私は思った。カフェにいた人のように、ニトリで品物を選んでいる人のように、そうやって、逃げないで、災害に巻き込まれてしまうんだ・・・本当にそう思った。

もうひとつ。
私たちが、とある小学校の夏まつりに参加していたときのこと。

お祭りがほぼ終わりかけたとき、雷が鳴り出し、すごい雨が降ってきた。お祭りの関係者がテントからテントへと走って「すぐに体育館に待避してください。雷がテントに落ちる可能性があります!」と叫んでいた。それが鬼気迫っていて、迅速な対応は、すばらしかった。

しかし・・・他の人達はどうだったのか。
すぐに運動場もどろどろになり、祭りのお客さんも出店者もみんな体育館へ避難した。
そのとき靴を脱げばいいのに、みんな土足でどろどろのまま。私たちが入ったときにはすでに体育館は騒然としている。この事態にキャアキャア興奮する人達や缶ビール飲みながら騒いでる大人。主催者が、メガホンを持って、注意事項をいいながらまわっていても、まったく聞こえない状態。その誰もがこれを「大事(おおごと)」だとは思っていないようだった。みんな興奮状態ではしゃいでるのだ。怖いとその反動で人は笑うんだ・・・・。
私は、この騒然とした状態で、重要な情報をどのように伝えるのか、その難しさを思った。

 

幸い、しばらくすると雷はいなくなり、雨も小降りになった。みんな無事でよかった。

実は私もずっと「防災」には関心が薄かったのだ。NPOの仲間達と災害に強いジュニアを育成する「サバイバルジュニア」の活動をはじめるまでは。


今の私は、頭の隅っこにいつも、「危機管理」を意識するようになった。ホテルや旅館に泊まったときには、かならず、非常口を確認する。コンサート会場でも同じ。客席の頭上に、上から落ちてくるようなものがありそうなときには、もしなにかあったらどこに頭を隠すか、などについても真剣に考えるようになった。
こどもたちとイベントをすることも多いので、いつも今何かが起こったら、どのようにすべきか、を意識するようにもなった。

みなさん!!
落ち着いて正しい行動をしません?
危機管理大丈夫?

このところ、本当に地震が多い。どんなにがんばっても、いつも想定外のことは起こるのに、どうして原発をやめないのか、私には理解できない。福島での地震がまた、何号機が停止とか聞くと、そこで必死で作業している方たちがどんな気持ちでいるのかと。
気持ちがざわざわとおちつかない・・・

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いざというときには、きっといちばん安全な場所に待避するだろう・・・猫。