この世に生まれたときから、いじわるな人なんていないと思いません?
へこむことがあったり、つらいことがあったり、きっとなにかの理由があって、いつのまにかいじわるになってしまうことがあるんじゃないかな。
みんな基本は優しくていい人ばかり。
私はそう思って生きている。
たとえば、どろぼうをしてしまった人も、お家に帰ったら誰かのいいお父さんかもしれない。
人を傷つけてしまった人も、もしかしたらどうしてもそうなるに至る、その人にとってはもっと深い傷があったのかもしれない。もちろんそんなことはしてはいけないし、ほとんどの人は、強い心で立ち向かって、そんなことにはならないんだけど。でも心が弱くなってしまうことは誰でもあるよね。
私は小学校6年のとき、クラスの女の子全員に半年間無視されるといういじめにあったな〜。そのとき私は、いじめるよりも、いじめられるシンデレラの方がずっと美しい、だから気にしない、と心に決めて乗り切った。
19才くらいのとき(たぶん生意気だったんだろう)すいぶん大人の大手音楽業界のおじさまに「あの子には仕事をさせるな」と業界で干されそうになったけど、「どうせ私の実力がまぶしいんでしょ!」「こんな田舎捨ててやる!」と私は東京に出ることにした。
ぜんぜんうらんでませんよ。私が強くなるステップになったし。
私はそうやって大人になって、もう出過ぎた釘になって、打たれることもなくなった。
これからも悪いなとおもったらあやまり、あなたが悪いよと思ったらその人に正直に告げ、そんなふうに、まっこう勝負で生きていきたい。
秘密はあるけど(笑)、裏表はない。いやだったらいやというけど、ごめんね。
すごくすてきじゃないとなかなかほめないけど、その方がいつも社交辞令でほめているより、ずっといいでしょ?
猫はほめない、こびない、だから好き。